SDGsに貢献する3つの活動
○神社仏閣の祭礼行事のお手伝い活動
~神職同士のネットワークで、ご縁をつなぎます~
いま日本全国では、過疎化・少子高齢化の影響で、消え去ろうとしているたくさんのお祭りがあります。
この先20年の間には、日本全国で4割近い神社やお寺が、地域コミュニティーの崩壊から立ち行かなくなると言われています。
こうした現実を踏まえて、当協会では、地域からお手伝い要請のあるお祭りに、当協会にご登録いただいている「全国お祭り手伝い隊」を少人数で派遣し、大切な伝統文化の護持継承のためのサポートをします。
あえて少人数で派遣する理由は、地域の人々に受け入れやすい人数であることとに加えて、相互交流が深まりやすいということがあります。
「全国お祭り手伝い隊」の皆さまには、地域の皆さまに喜ばれるお手伝いをしていただくことはもちろん、できれば直会(なおらい)というお祭り後のお疲れ様会に混ぜていただいたくことで、さらに交流を深めていただいたり、その地域の魅力である美しい風景や美味しい食べ物、温かい人々をSNSなどで、多くの人々に発信していただく活動などをしていただきます。
そして、地方にとっては、関係人口の増加に繋げたいと考えています。
○鎮守の杜をモデルとした森づくり活動
全国の神社仏閣にある「鎮守の杜」には、その地域に本来生息する多種多様な動植物が存在します。この杜は、貴重な生態系を維持するだけでなく、火災や地震、津波や洪水などの災害から人々を守ってきた歴史もあります。
災害大国日本において、この杜を適宜適所に拡大することで災害を減災したり、世界においても叫ばれる環境問題に対応するため、「鎮守の杜をモデルとした森づくり(SDGsの森づくり)」植樹活動を展開します。
当協会は、全国で要望のある地域において植樹祭を開催し、「全国お祭り手伝い隊」と地域の人々が中心となって活動することで、人々との交流も生む活動を行います。
〇「SDGsを学ぶ教室」を開催する事業
”人間は自然の一部である”をテーマに、自然との共生のバランスやSDGsについて学ぶ様々な教室を他団体とも連携しながら開催します。
「全国お祭り手伝い隊」にご登録いただいた方を優先的にご案内する教室もありますので、ぜひ隊員にご登録ください。
○神社仏閣の祭礼行事のお手伝い活動
~神職同士のネットワークで、ご縁をつなぎます~
いま日本全国では、過疎化・少子高齢化の影響で、消え去ろうとしているたくさんのお祭りがあります。
この先20年の間には、日本全国で4割近い神社やお寺が、地域コミュニティーの崩壊から立ち行かなくなると言われています。
こうした現実を踏まえて、当協会では、地域からお手伝い要請のあるお祭りに、当協会にご登録いただいている「全国お祭り手伝い隊」を少人数で派遣し、大切な伝統文化の護持継承のためのサポートをします。
あえて少人数で派遣する理由は、地域の人々に受け入れやすい人数であることとに加えて、相互交流が深まりやすいということがあります。
「全国お祭り手伝い隊」の皆さまには、地域の皆さまに喜ばれるお手伝いをしていただくことはもちろん、できれば直会(なおらい)というお祭り後のお疲れ様会に混ぜていただいたくことで、さらに交流を深めていただいたり、その地域の魅力である美しい風景や美味しい食べ物、温かい人々をSNSなどで、多くの人々に発信していただく活動などをしていただきます。
そして、地方にとっては、関係人口の増加に繋げたいと考えています。
○鎮守の杜をモデルとした森づくり活動
全国の神社仏閣にある「鎮守の杜」には、その地域に本来生息する多種多様な動植物が存在します。この杜は、貴重な生態系を維持するだけでなく、火災や地震、津波や洪水などの災害から人々を守ってきた歴史もあります。
災害大国日本において、この杜を適宜適所に拡大することで災害を減災したり、世界においても叫ばれる環境問題に対応するため、「鎮守の杜をモデルとした森づくり(SDGsの森づくり)」植樹活動を展開します。
当協会は、全国で要望のある地域において植樹祭を開催し、「全国お祭り手伝い隊」と地域の人々が中心となって活動することで、人々との交流も生む活動を行います。
〇「SDGsを学ぶ教室」を開催する事業
”人間は自然の一部である”をテーマに、自然との共生のバランスやSDGsについて学ぶ様々な教室を他団体とも連携しながら開催します。
「全国お祭り手伝い隊」にご登録いただいた方を優先的にご案内する教室もありますので、ぜひ隊員にご登録ください。
この活動に参加するには?
STEP1 全国お祭り手伝い隊にボランティア登録していただきます。
専用登録フォームに必要事項をご記入ください。登録料はかかりません。
STEP2 登録した隊員に、メーリングリストにてお祭りや教室などの情報を提供します。
全国各地にある神社仏閣からのお祭りのお手伝い要請や植樹祭、教室の案内などを、当協会より隊員の皆さまにメールします。
隊員の皆様の中で、日程等のご都合がつき、要請にこたえられる方を先着順で募集します。
【募集メールの例】
日 程 10月1日(日)10~15時
場 所 ○○県○○町 ○○神社
担当者 佐藤一郎さん〔○○神社の宮司〕
お手伝いの内容 神輿渡御に参加し、旗を持って歩く。衣装は現地にて借りられます。
対 象 ①派遣された地域のお祭りを、気持ちを持ってお手伝いできる方。
②旗を持って半日程度歩く体力に自信のある男性・女性、年齢は問いません。
必要人数 3名程度
直 会 16時から直会(打ち上げ懇親会)がありますので、なるべく参加してください。参加費については、当協会より初穂料として神社に
お納めさせていただきますので、それを参加費として代えさせていただきます。
持ち物 動きやすい服装、カメラ・スマートフォンなど、常備薬、その他必要と思われる物
努力条件 ご自身のSNS(フェイスブック、インスタグラム、ツイッターなど)などで、参加するお祭りの様子や現地で暮らす人々の
こと、現地の美しい風景や美味しい食べ物など、その土地の魅力を発信してください。もちろん口コミも有難いです。
場合によっては、当協会のフェイスブックでもシェアさせていただきます。
その他 交通手段や宿泊先の情報など、必要であれば事務局が可能な限りお手伝いします。
旅行に関わる経費については、自己負担でお願いします。
STEP4 お手伝い派遣が決定!
事前に当協会より、担当者の連絡先など必要事項や注意事項などがあれば情報提供します。
STEP5 いざ!あなたを必要としているお祭りへ出発!
活動報告
「第6回神さまと海と森の教室」実施報告 R6.5.12
5月12日(日)、晴天のもと、瀬田玉川神社で「第6回神さまと海と森の教室」[主催(一社)第二のふるさと創生協会、協賛(一社)二子玉川エリアマネジメンツ]を開講しました。
参加した生徒・学生は小学生から大学生まで40名。集まったボランティアスタッフは約30名。これまでで、もっとも多くの方々にお集まりいただき、終日、社殿や境内はにぎやかで、たくさんの人たちの声が絶え間なく響きました。
また、今年は一昨年から参加している昭和女子大学(人間社会学部現代教養学科鶴田佳子教授)の学生をはじめ、國學院大學や大妻女子大学の学生らも参加し、地域コミュニティーの活性化策のヒントを得るべく共に学びました。学生の中には、神社と地域コミュニティーとの関係性とその活性化策をテーマに、卒業論文に取り組む方もいらっしゃいました。
今回参加したスタッフの中には、スウェーデンにある北欧最古の歴史を持つウプスラ大学で神道を教えるラーション・エーニルスさんがおりました。彼は現在、國學院大學で2年間、神道の更なる研究に取り組んでいます。日本の子供たちが、古来の教えや自然との共生について、楽しく遊びながら学ぶこの教室に大変興味を持たれ、参加することになりました。世界で神道を研究する学者はごくわずか。神道のありのままの姿を体験していただくために主催者よりお誘いしました。
開講式では、主催者より講師の紹介をはじめ、参加者にエーニルスさんも紹介。「私達日本人は海外の人と話す時、その国のあらゆる文化について尋ねることがある。逆に海外の人から日本の文化を尋ねられた時、きちんと正しいことを伝えられる人になってほしい。この教室を卒業すれば、将来世界で活躍する国際教養人として、最低限知っておかなければならない日本の伝統文化や自然観について話すことが出来るようになるだろう。」と、この教室の意義の一つを伝えました。
この後、「神さまの教室」と「森の教室」が、より理解度を深めるため、高学年クラスと低学年クラスに分かれて開講されました。
「神さまの教室」(講師 瀬田玉川神社髙橋知明禰宜)では、日本の神さまのことをはじめ、神社や皇室のこと、稲作と祭りのこと、正しい手水の取り方や拝礼作法について学びました。
特に低学年クラスでは、古事記の紙芝居やしめ縄づくりの専門家らによるしめ縄づくり体験。この日は母の日ということもあり、各々お母さんにプレゼントする竈の神さまのしめ縄にメッセージを添えて作りました。
「森の教室」(西野文貴林学博士)では、鎮守の杜が生態系や景観、防災に寄与する役割について学び、境内にある樹木や草の特徴や動物との関りなどについて、実験も加えながら五感を使って学びました。
特には、昨今の山々が抱える課題(気候変動による大雨・土砂崩れ被害、獣害、花粉症、林業の経済的不循環など)について、解決の鍵を握るのは鎮守の杜づくりを適宜適所で進めることの重要性についても学びました。
「海の教室」(生田與克豊洲市場仲卸業社長)では、昼食と併せて行われるため、当に命の大切さを直接に感じられる食育の時間であり、命がけでマグロを追う漁師たちの話や魚介類の食物連鎖の話など、現場の臨場感のある知識と経験の詰まった話に、魚に詳しいと自負していた中学生も脱帽したという感想を寄せるほど、参加者は感銘していました。
お話しの後は、お待ちかねの豊洲市場直送の海鮮食材を使ったBBQに舌鼓。この日は、メカジキ、有頭エビ、しらす、しじみ汁が振舞われ、その美味しさからか、魚を初めて食べることが出来たという小学生もおりました。小さい命もそれを食べて大きくなる命も同じ命。人もまたそのたくさんの命を食べることで命を育んでいます。この教室に参加すると、自然に“いただきます”“ご馳走様でした”が言えて、フードロスも良くないことを理解できるようになります。
また、世田谷区玉川台にある「おにぎりやON」より仕入れた安全安心の食材で作った“おぎにり”も、美味しくたくさん召し上がっていただきました。「神さまの教室」で学んだ“命の根っこ”である稲から取れた美味しい米をいただくこと、それに関わるお祭りもたくさんあることを少し感じていただけたかもしれません。
最後に、閉講式で正式参拝を行い、この日習得した正しい拝礼作法をもって、参加者全員でお参り。生徒や学生参加者の見違えるほどの美しい作法に、主催者も感銘しました。また髙橋秀子権禰宜による巫女舞の奉納があり、参加者全員に修了証を伝達しました。
参加者からは「楽しかった」「また参加したい」「魚が美味しかった」などの声が聞かれたり、帰り際にもう一度正しい手水の取り方を実践している子供の姿もあったことは、とても印象的でした。
教室は大過なく無事に終了し、参加者全員で記念写真を撮り、解散となりましたが、多くの子供たちが保護者が迎えに来ているのにもかかわらず、なかなか帰らず、新しく友達になった同士で境内でしばらく鬼ごっこなどをして遊んでいました。こうした姿が、常日頃から日本全国の神社で見られるようになれば、子供たちにも自ずと倫理観が備わり、より一層日本の国が良い国になるのではないかと感じた次第です。
この教室の運営に当っては、多くのボランティアスタッフ(全国お祭り手伝い隊)の快く献身的な協力をはじめ、多大な協賛をいただいた(一社)二子玉川エリアマネジメンツなど地元の団体の協力がありましたこと、主催者として深く感謝申し上げます。
教育とは、とても遠回りのように見えつつも、最も着実に成果を出せる手段です。これからも、将来を担う子供たちのために、私たち大人が出来ることの最大限の活動をしていきたいものです。
(一社)第二のふるさと創生協会では、こうした活動も展開しながら、更なるより良い社会の実現に取り組んで参ります。「全国お祭り手伝い隊」にご登録いただくと、当協会の活動を配信しています。ぜひご一緒に考え、ご一緒に行動して参りましょう。
「みちのく潮風トレイル名取トレイルセンター」森づくり活動を実施 R4.7.9
7月8~9日、宮城県名取市閖上「みちのく潮風トレイル名取トレイルセンター」で、第2回目の森づくり活動を行いました(環境省受託事業)。
当日は、梅雨の時期の土砂降り予報でしたが、植樹が終わった途端に雨が降るという、まるで天の神さまに見守られているような恵みをいただきました。
今回は、東北沿岸に植生する21種類の苗木を、1170本植樹。
延べ100名の参加者で森づくりをしました。
この「鎮守の杜をモデルとした森づくり」は、人と自然との上手な共生バランスを回復するものだけでなく、火災や地震・津波などを減災する効果もあります。
そして、この森づくり活動にあたり、全国お祭り手伝い隊員をはじめ、多くのボランティアの皆さまのご協力をいただきましたことに、厚く感謝申し上げます。
「東日本大震災の経験から今後の在り方を学ぶ研修会」を実施 R4.7.9-10
7月9日の「みちのく潮風トレイル名取トレイルセンター森づくり活動」に併せて、「東日本大震災の経験から今後の在り方を学ぶ研修会」を関係者で実施しました。
7月9日の森づくり活動の後、当協会顧問でもある元岩沼市長・井口経明さんより、「千年希望の丘ものがたり」と題して、震災当時からこれまでの歩みについて、講話をいただきました。関係者の中には、初めて岩沼市に来られる方もおり、より現実的な話に、各々驚きと使命を感じる良い機会になりました。
7月10日は、岩沼市の中心に鎮座する「竹駒神社」を参拝。ここでも、以前に母樹からどんぐり拾いをさせていただいたこともあり、林学博士の西野文貴さんより、母樹をはじめ、鎮守の杜についての説明をいただきました。
竹駒神社を後にした一行は、井口さんが陣頭指揮をして造成した「千年希望の丘」を視察、植樹から7~8年の樹高8m程に生長している森について、西野さんより説明。昨日植樹したように、幼苗だったものが、この速さでこれほどまでに生長している姿を見た関係者らは、感嘆していました。
また、事務局・高橋からは、東日本大震災復興事業の現実について説明。SDGsという視点からも、今後の国土の在り方について、次世代に胸を張って残せる取り組みとは何かについて、説明しました。
千年希望の丘を後にした一行は、仙台市に鎮座する「大崎八幡宮」(小野目博昭宮司)を参拝。特別に、国宝の社殿内を禰宜の小野目稲美さんに、詳細にわかりやすくご説明いただきました。
ここでも過去にどんぐり拾いをさせていただいたご縁があります。そして、小野目宮司さまより、震災後の支援活動の説明をはじめ、神社の振興の取り組み、国宝の社殿に不可欠な国産漆の森づくりの活動などについてもご教示いただき、種の発芽の手法など関係者らと情報交換も行いました。
当協会では、このような学びを重ね、ご縁を繋ぎながら、次への世のため人のためになる事業展開を推進して参りたいと思います。
今回は、コロナ対策もあり、関係者のみでの研修会でしたが、今後は「全国お祭り手伝い隊」にも広くご案内し、共に学びを得る機会を提供したいと思います。
瀬田玉川神社「神さまと森の教室」を開講 R4.5.8
5月8日、五月晴れのもと、瀬田玉川神社にて「神さまと森の教室」を開講しました。
コロナ禍で2年中止した教室でしたが、18名の定員に対して、小1から中1までの子供たち17名が参加。
「鎮守の杜」の中で、自然や生命の大切さについて学びました。
「神さまの教室」(髙橋禰宜)では、「命って何?神さまって何?神社とは?天皇陛下とは?」。
学校では教えてもらえないことを、大きく4つのテーマで学びました。小学校低学年の子供たちには、少し難しい内容もありましたので、「神さまの教室の教科書」を持ち帰ってもらい、これから徐々に理解を深めてほしいとお伝えしました。
「森の教室」(西野文貴林学博士)では、植物を五感で感じてもらおうということで、桜の葉を煮詰めた香り。大根はなぜ根元が辛いのか?と味わってみたり、境内を歩きながら植物の種類や特徴を学びました。
また、植物の役割として、動物たちとの関りや様々な災害に対して「防災機能」があること。「奥山と里山のバランス」の大切さなど、幅広く興味深いお話しを展開しました。
そして、当日は母の日でもあり、境内で採集した様々な葉とカーネーションでお母さんへの花束を作るワークショップも行ないました。
最後には、子供たちに修了証も。
子供たちからは、「楽しかった」「もっと知りたい」「またやってほしい」「時間が短い」など、嬉しい言葉と笑顔をたくさんもらいました。 教室を主催した「第二のふるさと創生協会」(針木陽介代表)では、こうした学びの活動も進めることで、子供たちに一つでも二つでも良い思い出を持ってもらい、将来に少しでも役に立つ経験をしてもらうことにも取り組んで参ります。
また当日は、futakoloco、神社新報社、宗教新聞社、中外日報社の取材があった他、(一社)国際教養振興協会(東條英利代表)や昭和女子大学の学生(鶴田佳子教授)、東京都神社庁世田谷区支部(齋藤憲輝支部長)が教室を視察。
今後の神社も含めた地域の活性化策などについて、相互に学びを深めました。
そして、本教室開講にあたり、多くのボランティアの皆さまのご協力をいただきましたことに、厚く感謝申し上げます。
※写真提供 futakoloco
浅草神社「夏詣」へ、全国お祭り手伝い隊員出動 R3.7.1-7.7
7月1日~7日まで、浅草神社で行われた夏詣へ、全国お祭り手伝い隊(延べ23名)が出動しました。
コロナ禍の影響で、全国の神社仏閣の祭礼行事への派遣を自粛せざるを得ない中、浅草神社の土師宮司(第二のふるさと創生協会理事)より「都内でも今後の経験として、隊員の皆さんの役に立つことができれば」という有難いお話しをいただき、今回のお手伝いが実現しました。
お手伝いを受け入れる側も、参加する側にとっても、とても良い機会になり、個別の交流も進んだことに、大きな成果を得ることが出来たと感じております。
参加した隊員の感想には、・日本の風習、お祭りの良さを新ためて実感した貴重な体験・よいご縁をいただけた事、本当に感謝・一日のみのお手伝いであまり何もできておりませんが、また参加して共に良いものをつくれたら・今回の経験は祈りと実践の体験の機会となりました・お手伝いは参拝者にお声がけをしてパンフレットをお渡し、風鈴の絵付けの補助、物販でした。夏詣のロゴも印象的で、日本全国に広がればいいな…と思いました・どのような窓口から、神社のお祭りに参加して良いのかわからなかったので、お手伝いをすることができて、とても幸せな機会になった などがありました。
また、隊員を受け入れてくれた神社の皆さまや、運営スタッフの皆さまからは、
・全国お祭り手伝い隊の皆さまは、7日間来られた全員の方々が素晴らしい。
・こちらが指示をしなくとも、自ら考え行動してくれる。
・とても皆さん、応対が丁寧で、一生懸命笑顔で接してくれて、とても気持ちが良い。
・ぜひ来年も、お手伝いしてほしい。
など、とても嬉しい感想をいただきました。
こうした経験を活かして、全国の神社仏閣のお祭りでも、より有効的なお手伝いが出来ることに繋がること、そして多くの人同士の素敵な交流の機会が増えることを、心から願いたいです。
皆さまもぜひ夏詣へ、全国お祭り手伝い隊へ、ご参加ください。https://natsumoude.com/
(事務局 高橋知明)
宮城県名取市閖上「名取トレイルセンター」で森づくりを実施しました R3.6.11-12
第二のふるさと創生協会では、6月11日、12日に宮城県名取市閖上にある「名取トレイルセンター」で、環境省の事業を請け負い、「鎮守の杜をモデルとした森づくり」を実施しました。
「名取トレイルセンター」は、環境省が取り組む「みちのく潮風トレイル」の拠点となる施設です。センターの周囲には広いキャンプ場が造成され、当協会ではキャンプ場を囲むように、防風・防火にも役立つ森づくりを担当しました。
https://www.mct-natori-tc.jp/(名取トレイルセンター)http://tohoku.env.go.jp/mct/(みちのく潮風トレイル)
本来は、地域の皆さまなど、多くの方々にお集まりいただき、植樹活動を実施したいところでしたが、時勢を鑑み、センターの関係者のみで植樹活動を行いました。
この両日集まった関係者は、環境省東北地方環境事務所(中山隆治所長)、名取市(山田司郎市長)、みちのくトレイルクラブ(佐々木豊志代表理事)の皆さまと当協会(針木陽介代表理事)の関係者、またゲストとして、みちのくトレイルクラブも完歩している環境省アンバサダーのなすびさんです。
今回はキャンプ場の周囲一区画に1,000本・21種類の東北沿岸の植生の苗木を植樹をしました。森づくりの期間中は、お天気にも恵まれ、関係者の皆さまの力と熱意も合わさって、とても完成度の高い活動がスムーズに行われました。 活動中は、皆さんニコニコと表情柔らかに、お互いに協力し合って取り組んでいらっしゃった姿がとても印象的でした。
この森は、東北沿岸に根差している植物で構成されていますので、将来的にハイカーは、この森の姿を見て、植物について学ぶこともでき、きっと歩く時の楽しみが増えるものとも思います。
今回植えた苗木たちは、約30年で極相林(森の最終形)と呼ばれる立派な森になり、100年、200年、1000年と持続循環していく生物多様性の森(SDGsにも貢献できる森づくり)となることから、環境省が推進する「森里川海プロジェクト」にも適合した森づくりとも言えると思います。
https://www.env.go.jp/nature/morisatokawaumi/(森里川海プロジェクト)
来年、再来年とセンターでの森づくりを続けていきますので、次の機会には、ぜひ多くの皆さまにご参加いただけたら嬉しいです。
また、この森づくりを継続し、拡大していくためには、資金も必要です。今、ご協賛いただける企業・団体・個人の皆さまを募集しております。ご協賛いただける方は、こちらのサイト内にある口座から、当協会へのご協力をいただきたくお願い申し上げます。
今回の森づくりにも、サッポロビール、ポッカサッポロフード&ビバレッジより飲料のご協賛、宮本製作所より「洗たくマグちゃん」のご協賛、株式会社仙苑産業より「ロックパワー」のご協賛、山形開発工業株式会社(大阪府岸和田市)、伊佐ホームズ株式会社(東京都世田谷区)より多大なご寄付をいただきました。本当にありがとうございました。
https://d2furusato.com/DONATION.html(第二のふるさと創生協会寄付のお願い) 「全国お祭り手伝い隊」(無料登録)にご登録いただいた方には、今後の森づくりやお祭りお手伝い情報も随時お送り致しますので、ぜひこちらのご登録もお願い致します。https://d2furusato.com/menu.html#volunteer(全国お祭り手伝い隊登録フォーム)多くの皆さまと一緒に、美しい環境の保全と全国の地域で大切にしている伝統文化を護り次世代に伝えていくために、第二のふるさと創生協会は活動して参ります。 これからも、応援よろしくお願い致します。
(事務局 高橋知明)
三重県尾鷲市須賀利町・蛭子神社祭礼お手伝い報告 R2.2.11
三重県の南部の海岸線に位置する尾鷲市須賀利町は、人口約200人の港町。雄大で美しい景観と美味しい海山の幸がある豊かな地域です。かつては1500人ほどの人口であったこともあり、近海漁業はもちろん、カツオなどの遠洋漁業の町としても栄え、リアス海岸の湾のある天然の良港は、全国の港町の船の寄港地でもありました。
町の中心部に鎮座する高宮神社の境内社である蛭子神社は、海上安全・大漁満足の神さまとして、古くから漁師たちに崇められてきたこともあり、毎年2月11日の蛭子神社の祭礼は、一年のうち町で最も華やかで賑やかなお祭りであったそうです。
人口が多かった時代には、町の4つの地域から神社に向かって伝統芸能などを披露する行列をつくり、山車が引かれたりもしたそうです。
現在では、町に住む9割近い方々が高齢者であり、漁業を営む人もほとんどおりません。小学校も既に廃校しており、商店も指で数える程度になっています。
そうした中、神社の総代頭の西 長夫さんが語った「神事だけは残したい」という言葉が胸に響きました。
今回、当協会は専門部会の皇學館大学の千田良仁先生のご紹介で、蛭子神社の祭礼に「全国お祭り手伝い隊」の最初の活動として4名で参加しました。現地では、㈱ゲイトが管理する旧民家に宿泊しました。
㈱ゲイトは、都内の虎ノ門や神田などで「くろきん」という居酒屋を展開する大きな会社です。須賀利で獲れた美味しい魚をお店で食べることが出来ます。
実は今回、当協会の茨木理事もお手伝いに参加したのですが、ゲイトの五月女圭一社長や社員であった田中優未さんと以前から懇意だったことも、参加の理由の一つでした。五月女社長や田中さんをはじめ、ゲイトの皆さんの須賀利のプロジェクトにかける想いについては、こちらの記事をご覧ください。
こうした想いを、当協会としても、その一部でも引き継いでいけたらと感じております。
さて、レポートを続けます。
我々は、満月が綺麗だった9日の夜に須賀利に到着しました。ゲイトの社員であり、須賀利に住んで一年以上になる安福可奈子さんが、宿泊先の家の前で出迎えてくれました。その日の夕飯に、安福さんはグレの刺身とキビナゴの唐揚げを用意してくれました。弾力があり、新鮮でとても美味しいお刺身をいただきながら、翌日からのお仕事の内容や須賀利の人たちの温かさなどについてお話を伺いました。
10日6時、いよいよお手伝い開始です。近くの公民館に集合したら、既に男性たちはもち米を蒸かす作業を始めていました。
この日のお手伝いは、祭礼当日に撒く紅白餅を作ることです。その量なんと5俵!!数にして、1万個のお餅を作ります。地元の方々をはじめ、三重大学の先生や学生さん、ゲイトの皆様など、70名ほどでの作業です。この餅撒きは、たくさんの人たちに祭りに来てほしいという想いから始めたそうです。
もち米を蒸かすのは、漁師の男性の班。その餅を搗く班。ついた餅を投げ餅サイズに切り、丸くこねる班。丸くこねた餅についた粉を落としながら、並べて冷やし、ビニール袋に入れる班。最後にビニール袋をテープで止める班と分かれ、みんな粉まみれになりがなら、「この餅は大きい」やら「小さくて可哀そうだから、袋に二つ入れよう」やら、おじいちゃんたちもおばあちゃんたちにも、絶えず笑いと会話があり、楽しく作業をしました。
理事の茨木さんは、餅を切る機械のハンドルを延々と回し続けたので、「150球投げた後の投手のような肩になってしまった」と笑いながら言っていましたし、私も班と班との間で、餅を運ぶ作業をしましたので、翌日から下半身がビリビリと筋肉痛になりました。
そして、お昼ご飯は、たくさんの具材が入った炊込みご飯のおにぎりを美味しくいただいたのですが、それを作る女性班もあり、皆さんがほとんど休憩もなく作業をしました。
作業が終了したのは、15時頃。約9時間餅作りに参加し、かなり重労働でしたが、地域の皆さんに「よく頑張ったね!」「お蔭さまです!」「ほんとにありがとう!」とたくさんのねぎらいのお言葉をいただき、顔や名前や職業まで覚えていただき、とても感激しました。
餅づくりの後は、男性陣は蛭子神社の祭典の準備に入りました。我々も大漁旗を立てたり、石段に提灯を取り付けたり、祭器具や太鼓を社務所から運んだりと、お手伝いをしました。
さらに公民館に戻って、やはり投げ餅と共に撒くお菓子を均等に分け、作ったお餅も運びました。すべての作業が終了したのは18時頃。
その夜は、お祭りのお手伝いに親子で来られていた、鈴鹿市で農業を営む吉川 文さんからいただいた野菜や猪肉を使って、安福さんが猪鍋と地元の魚で作った鍋を用意していただき、疲れた体も癒され、とても美味しくいただきました。
一日の肉体労働と人々の心の温かさに触れたお蔭で、お料理もお酒もよくすすみ、心地よく体にしみわたりました。総代頭の西さんからは、ビールの差し入れまでいただきました。大変有難いことです。
11日の祭礼当日。6時に集合し、いよいよ仕上げの作業です。残りの祭器具を並べ、神様に捧げるお供え物(神饌)を用意し、玉串に紙垂(しで)を付けるなど、神主さんが来られる前に神社の総代さんたちが全て準備をします。
総代頭の西さんによると、年に一度、三重県神社庁主催の研修会があり、それに参加をして、祭典の準備をするための手順を学んでいるそうです。きちんとした作法を学ぶことで、神さまに喜んでいただける、より美しいお祭りをされていることに、神職である私もとても感銘を受けました。
また、神さまに捧げ直会でいただく鯛を西さんたち漁師の皆さんが、早朝海から獲ってきて捌く様子も拝見させていただきました。当にその土地で獲れた新鮮で最高の物を神さまに召し上がっていただくという、日本全国どこでも古来より行ってきた伝統が残っていることにも感銘を受けました。
10時のお祭りに向け着々と準備を進める中、集まった人々に振舞われる蟹の入った味噌汁をいただきました。濃厚な出汁が出た味噌汁に、茨木さんも思わず舌鼓。
祭典が始まる前、神職さまがご到着されました。蛭子神社のある高宮神社の神職を務められているのは、尾鷲神社の加藤宮司さまです。この日は、奥様の加藤禰宜さまがお見えになり、ご挨拶させていただき、当協会として初穂料をご神前に奉納させていただきました。
総代の皆さまも、朝の作業着から正装に着替え、身を整えます。
10時、いよいよ祭典が始まりました。境内にも多くの皆さんが集まり、祭典の様子を見守ります。舞姫さまの浦安の舞も奉納され、当に麗しい日本の祭りの伝統がここにあり、こうした祭りをこれからも継承していくことの大切さを感じました。
祭典が終了すると、皆さんお楽しみの餅まきです。総代さんたちも所定の位置に着きます。そして、加藤禰宜さまの太鼓の合図で一斉に餅とお菓子がまかれました。あんなに時間をかけて作った餅ですが、10分足らずで1万個が撒き終わりました。たくさんのお餅を皆さん拾うことが出来、満足なお顔を見ることができました。
その後は、大変有難いことに、直会(なおらい)に当協会からお手伝いに参加した4人も呼んでいただきました。
直会とは、祭りの終了後に、ご神前に供えた御饌御酒(みけみき)を神職をはじめ参列者の方々で戴くことをいいます。古くから、お供えして神々の恩頼(みたまのふゆ)を戴くことができると考えられており、この共食により神と人とが一体となることが、直会の根本的意義であるということができます。
その意味で、祭りの重要な儀式の一つである直会に、大変有難いことにその輪に入れていただけたことは、感謝に堪えません。
また、その日の朝獲れた新鮮な鯛のお刺身やお酒をいただき、総代さんたちも一段落しますので、皆さんとの会話と交流も進み、昔の話もたくさん伺うことができ、当に当協会として目的としたいところに参加させていただきました。
さらに、午後からは須賀利渚泊推進協議会が主催で、須賀利町ふれあい祭り実行委員会が中心となって、公民館でふれあい祭りがありました。須賀利の町や人びとを空撮したDVDの紹介や生バンドの演奏、そしてカラオケ大会とゆっくり楽しく交流が進みました。最後に隊員で後片付けもお手伝いをしました。
この度、このお祭りに「全国お祭り手伝い隊」として参加させていただき、須賀利の人びとをはじめ、この祭りを支えるために関わっている人びとの温かさに触れて、とても幸せをいただきました。たくさんの知り合いもでき、当に「第二のふるさと」が出来た心地がしています。
この場をお借りして、心から感謝申し上げます。
当協会として、来年も隊員の皆さまに須賀利の蛭子神社のお祭りに参加していただくようご案内するとともに、この活動を全国の神社やお寺の祭礼行事などに、隊員の皆さまがお手伝いに行くことを推進していくことで、日本の大切な伝統を継承していく一助となれればと、思いを新たにした次第です。
「私もお祭りのお手伝いに行きたい!」と思った方は、ぜひ「全国お祭り手伝い隊」にご登録をお願いします。
企業や団体の皆さまも、社会貢献活動として、全国のお祭りにお手伝いに参りませんか?
同時に、「全国お祭り手伝い隊」に来てほしいお祭りについても、全国の神社仏閣からのご要請をお待ちしております。
今後とも、多くの皆さまのご協力をお願い申し上げます。
(事務局 高橋知明)